2010.01.07 Thursday 23:28
前回の流れで、「のだめ」の話から。
私は「のだめ」実写ドラマは少ししか見てなかったんですけど、登場する学生オーケストラの演奏が、派手なパフォーマンス満載で、聴くだけでなく「見ても楽しい」ものだったこと、ご記憶の方も多いと思います。

あの「のだめオーケストラ」ような演奏、実際に存在するのですよ。
南米ベネズエラのユース・オーケストラで、一昨年来日公演があったので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが。
グスターボ・ドゥダメル指揮、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ(SBYO)のことです。

このオケの演奏する「マンボ」(バーンスタイン作曲)が、のだめオーケストラのように、もうクラシック音楽というよりもロックコンサートみたいで、面白いんです。
YouTubeで「Dudamel」で検索すれば、たくさん動画が出てきますが、私はプロムス(イギリスの音楽祭)での演奏がお気に入り。

 【YouTube動画】ドゥダメル&SBYO「マンボ」

いや、この動画見たときは、すごいカルチャーショックでしたよ。指揮者もオケもラテン系のノリ爆発で、純粋に音楽を楽しんでる!というのがリズムに乗って伝わってきて。

しかし、本題はこの続きなんです。
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラは、「エル・システマ」という、ベネズエラのちょっと興味深い音楽教育システムから生まれたものなんです。
ベネズエラでは、貧困層の子どもたちに無料で楽器や音楽の知識を教え、オーケストラ活動に参加する機会を与えることによって、子どもたちを犯罪から守るという、通称「エル・システマ」と呼ばれる社会政策が行なわれています。これについては、次回詳しく書きます。

ベネズエラ全土で20万人以上の子どもたちが参加し、約400もある青少年オーケストラのトップに立つのが、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラなんです。

ここの指揮者のグスターボ・ドゥダメルは1981年べネスエラ生まれ。エル・システマの音楽教育のもとで、わずか17歳でシモン・ボリバル・ユース・オーケストラの首席指揮者となり、数百人のメンバーを統率する立場になりました。2004年にグスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝し、アバドやラトル、バレンボイムといった巨匠も絶賛し、「百年に一人の天才」とまで呼ばれる、今いちばん注目されている新鋭指揮者です。

このオーケストラ、とにかく人数が多い。一昨年の来日公演でも200人ほどのメンバーからなる巨大編成オーケストラで、舞台からあふれそうなほどだったとか。
公演は東京と広島のみだったので、私は聴けなかったのですが……ああ無念。

ただ、そのあと2ちゃんねるで、ちょっと面白い書き込みを読んだんです。ドゥダメル&SBYO広島公演のときのことだと思われますが。
私の手元にログが残っていないので、「平成の吹奏楽部おぼえがき」さんからの転載です。
722 :おさかなくわえた名無しさん :sage :2009/01/20(火) 17:01:46 ID:QSFMGmnH

先々月ぐらい前、地元でベネゼエラからきた方々のオーケストラコンサートがありました。
アンコールで必ずやる「マンボ」が最高、という噂の彼らですが・・
コンサート会場でなにやらツアーコンダクターさんが悩んでいる様子。
話を聞いてみると『一日しか滞在できないのでどうしても行きたい!』という声に押されて
原爆ドームへ連れて行ってしまったそうで。
凹む人やら泣く女の子(けっこうこのフィルは若い人が多いです)が続出しまくる事態に発展。
そうとう楽屋でのテンションが下がってしまったそうなのです。
実際コンサートが始まった直後、彼らをじっと見てみると顔面蒼白涙目なのが何人か。
しかしそこはプロ、次第に盛り上がってゆき
最後には観客全員総立ちでスタンディングオベーション!
皆さん合計四回ぐらいアンコールに応えて出てきてくれ、
その内三回も「マンボ」など様々な曲を演奏してくれました。
(後略)
2ch情報なので、どこまで信じていいのかわかりませんが……。
ベネズエラの若い音楽家たちが、原爆ドームを見て、何かを感じとってくれたのなら、このツアーは日本人・ベネズエラ人双方にとって、意義深いものだったと思うのです。

次回「エル・システマ」について書きます。


    
| ●月ノヒカリ● | 音楽・映画 | comments(0) | trackbacks(1) |
2020.09.12 Saturday 23:28
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2010/01/25 6:57 PM posted by: クラシック音楽ぶった斬り
「キャンディード」は、若い頃のバーンスタインが実験的な要素を取り入れて書いた意欲作。
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