2010.06.22 Tuesday 23:00
ラブソングはお好きですか?
私は苦手です。

いや、別に自分が非モテだから、ラブソングを憎んでるというわけじゃないのよ。
少女漫画は昔も今も好きだし、『君に届け』(椎名軽穂)みたいなピュアッピュアな青春ラブストーリーも楽しんで読んでるし。

でもさー、今の世の中に氾濫している歌なんて、ほとんどが恋愛、恋愛、恋愛ばっかりで、ちょっとウンザリしてるわけ。
「君のことを思ってるよ〜♪」だの「君が世界一好きさ〜♪」だの、しらけるっつうの。

という私だって、世界中のラブソングがすべて自分に語りかけてくるような、そういう瞬間をまったく知らないわけじゃない。
でもアレは一種の変性意識状態であって、冷静なときにラブソングの歌詞見ると、「なんじゃこりゃ」って感じで、ゲンナリするんですよ。

ただ、その中でも、ごく例外的に、冷めてるときに聴いても「いいなぁ」と思えるラブソングがあって。
その数少ない例外が、スピッツの「バニーガール」なのです。

あ、ここで一応補足しておくと、私、J-POPをまともに聴いてたのって、90年代後半だけなんだよね。最近の歌はまったく知りません。
そんなわけで、このスピッツの「バニーガール」も、1996年に「チェリー」のカップリング曲として世に出た歌だ。
チェリー」は有名だから知ってる人も多いだろうけど、「バニーガール」はどうかなあ。

   ■バニーガール■   【歌詞

私、恋愛というのが「ハッピーで楽しいもの」という考えにどうも馴染めなくて。
むしろ「残酷で苦痛に満ちたもの」と思うことがある。
恋に「光」ではなくて、「暗黒」を見てしまう。

「バニーガール」は、恋の暗黒の面を、暗く重々しく―――ではなく、コミカルに、ユーモラスに歌い上げた曲だ。
だから恋をしているときではなく、冷めているときに聴いても、味わいがある。

しかしこれ、歌詞を何度読んでも、設定がよくわからない。不思議な歌だ。
彼は彼女に、振られたのだろうか? 「君に消される」とか言ってるし。
それともまだ、出会ってすらいないのかもしれない。
あるいは夢の中で出会ったのだろうか?

「君と落ちて」いったり、「青いカプセルをかみくだいた」り、なんとも「病んでいる」感じがたまらなくイイ!!
晴れでも土砂降りの雨でもなく、「曇りの日」のラブソングなんだね。
とびきりハッピーでもなく、かといって救いようのない暗さも存在しない。
落ちていった先で「ゴミ袋で受け止めて」とかね、決して幸せな恋とは思えないけど、悲惨な感じもしない。
歌詞を読んでもさっぱりストーリーが描けないんだけど、「わからない」からこそ、妙にこころ惹かれる。そんな歌だったりします。

ラブソングなんて嫌いなあなたも、バニーガールを歌いながら、一緒に落ちていきましょう。
きっと誰かが、ゴミ袋で受け止めてくれる、はず。



バニーガールは『インディゴ地平線』というアルバムに収録されている模様。
| ●月ノヒカリ● | 音楽・映画 | comments(2) | trackbacks(1) |
2017.06.13 Tuesday 23:00
| スポンサードリンク | - | - | - |
Comment
2015/10/16 10:11 PM posted by: ゆうな
バニーガール、突然聞きたくなった小雨の夜です!さっきまで曇ってました。笑

(脳内の空想)
夜の歌舞伎町か六本木の、ちょっと大人な店で働く下っ端バニーガールに恋したダメダメな客引きの男の人が主人公です。
2人のほのかな恋心がちょっと怖い店の店長にバレ、山積みのゴミ袋めがけて4階くらいからダイブするんです。(ほぼ歌詞通りですね、すいません笑)

振り回されてる感(振り回されたい願望?)がバンバンに出ていてキュンとします。
2015/10/16 11:00 PM posted by: 月ノヒカリ
ゆうなさん、はじめまして、でしょうか。
バニーガール、いい歌ですよねー。
ゆうなさんの脳内の空想、素晴らしいです!!
確かに歌詞の主人公はダメダメな感じで、裏通りの恋というイメージですね。4階からゴミ袋に向かって飛び降りるというのも、なんだかギャグっぽいというか、なんとも言えないおかしみがあります。このままミニドラマにしてもいいかも?
過去記事にコメントありがとうございました。
name:
email:
url:
comments:
Trackback
http://newmoon555.jugem.jp/trackback/157
2010/06/30 8:25 AM posted by: かかりんのブログ
『君に届け』に関する記事
Search
Profile
Category
Recommend
Recommend
私の幸福論 (ちくま文庫)
私の幸福論 (ちくま文庫) (JUGEMレビュー »)
福田 恒存
たとえ不幸のうちにあっても、私たちが「幸福である」ために
Recommend
新版・小説道場〈4〉
新版・小説道場〈4〉 (JUGEMレビュー »)
中島 梓
わが人生の師。全4巻
Recommend
敗北からの創作
敗北からの創作 (JUGEMレビュー »)
明川 哲也
9・11テロ後「敗北」した私たちにできる「創作」とは?
Recent Comment
Recent Trackback
Links
Admin
Calendar
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
Latest Entry
Archive
【WEB拍手】
応援してくれる人、拍手ポチッと押してね↓↓↓
↓ブログ主に小銭を!
Analytics
Sponsored links
Mobile
qrcode
無料ブログ作成サービス JUGEM