2012.04.29 Sunday 22:27
久しぶりに、非コミュカテゴリのお話を。
「空気」という曖昧かつ日本的な概念については、すでに研究し尽くされている気もするけど、私の個人的な表明として、ここに書いておく。

「空気読め」って言われたこと、ありますか?

私はこの言葉が大っ嫌いだ。
自分が「空気を読む」のが苦手だから――というのもあるんだけど、それだけじゃない。
何か場違いな言動をした人に対して、「空気読め」という言葉でそれを圧殺しようとする行為は、フェアじゃないと思うんだ。

「空気」というのは、「自分の意見」ではないから。
私は「あなた」の意見を聴きたいのに。
「空気」を盾にして、言動を圧殺する行為は、どうしても好きになれない。

ちょっとここで、特定の場の「空気」に対する態度を、便宜的に4つに分けて考えてみよう。
(1)空気に違和感なく馴染める人。
(2)空気を読まずに言いたいことを言っちゃう人。
(3)空気を過剰に読んで、何も言えない人。
(4)空気を読んだ上で、その空気を打ち破る言動のできる人。

こう分類してみると、このブログの読者さんは、(3)の人が多い気がする。何となく。私もわりとそういうタイプだったから。

でも、私自身が心惹かれるのは、(2)と(4)の人なんだよね。
「空気」から外れることができる人。
「空気」に逆らう人は、アクが強かったり、一癖も二癖もある人に見えて、近づき難く感じることもあるんだけど……アクや癖って、実は人間としての魅力の源泉でもあるんじゃないかな。そういう人にはキラッと光るものがあって、目をそらせなくなったりするから。

実際のところ、(2)の人は、その時々によって「愛すべき性格」に見えたり、「礼儀知らずの迷惑な人」に見えたりする。それは、なろうとしてなれるものではない。

私が「こうなりたい」と思うのは、(4)のタイプなんだ。
重苦しい空気を、ほんのひと言で明るくしてしまえる人、たまにいるよね。あれは憧れるなー。
それとは逆に、「お気楽なムードに、冷や水を浴びせるような発言をする人」もいて。こっちのタイプは、嫌われることの方が多いかもしれない。それでも、そういう人も世の中には必要なんじゃないか、と私は思うんだよね。
「何かおかしい」と気がついたら、それはきちんと声に出して、確認した方がいい。そういうことを現場でちゃんとやっていたら、防げた事故はたくさんあるんじゃないかと思う。

とはいえ、(4)のタイプになるための道のりは、簡単ではないみたいだ。
私は今でも「空気」を読むのが苦手だから。
「空気」なんてマジックワードで誤魔化すのではなく、きちんと言語化してほしい、ちゃんと「ここに齟齬がある」と面倒でも言葉で指し示してほしい――と声を大にして叫びたくなることがよくある。

でもそれ、実際に「言語化する」のは難しいみたい。
現実には、「察しろよ」という無言の圧力があるだけだったりして。

ふと、去年このブログに、こんなことを書いたのを思い出した。
世の中には、私の知らない「暗黙のルール」がたくさんあって、でも自分にはその暗号が読み解けずに、ずっと右往左往しながら小突き回されて、迷い込んだ洞窟から出られない。
……できれば「暗黙のルール」は明文化してほしいものです。
   (web拍手にレス29 より)
ここに書いた「暗黙のルール」というのは、「空気読め」の「空気」に近いものだと思う。
そしたら、ある読者さんが、拍手コメントでこんなアドバイスをしてくれたんだよね。
「隠されたルール」を知るためには、「取りあえずやってみること」、そして失敗して学ぶこと、なんだよね。

最悪なのは「間違わないようにマニュアルを要求したり、予めマニュアルを渡したりすること」
   (web拍手にレス30 より)
……あの頃から私は、ちょっとは成長したんだろうか?

取りあえずやってみて、失敗して学ぶこと。
たぶんそれは、あらかじめ決められた「正解」なんてない現実の中で、手探りで自分なりの「正解」に近づくための、ただ一つの道なのだろう。

これからも私は、たくさん失敗して、いっぱい学びたい。
だから、「空気」なんて読めなくても、取りあえずやってみていいと、私は思うんだ。

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2017.12.12 Tuesday 22:27
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Comment
2012/04/30 2:34 PM posted by: あそびたりあん
こんにちは。

私も(4)に憧れる(3)タイプです(笑)
もっとも私は「何も言えない」ことも嫌ですが、そのような同調圧力の強い集団の中にいること自体が苦痛なので、なるべく群れないようにしています。(その結果、孤立していますが…苦笑)

日本ではなぜ「空気を読め」的な同調圧力が高いのか・・・
泉谷閑示氏流に言えば、O人称人間の作る「世間」においては、「うち」と「そと」の区別を強調し、同質性の確認と同意の強制、逸脱者への制裁などによって集団の連帯を強化しようとしているからなのでしょうね。

また、河合隼雄は『母性社会日本の病理』の中で、人間社会の構成原理には「母性原理」=「場の倫理」と「父性原理」=「個の倫理」という2つの異なるタイプの原理があるが、前者の原理が強く働く日本では、場に属するか否かがすべてについての決定的な要因となるので、場の中にいる者同士の間ではすべてが「なあなあ」で済まされるが、場の外にいる者は「赤の他人」だから、それに対しては何をしても構わない、という態度が一般に見られる、と述べています。

原子力ムラが原発推進をやめられないのも、企業の談合体質や公務員の天下りも大相撲の八百長問題もすべてこうした「場の倫理」、「世間」内論理、「空気読め」思考の産物だと思います。
2012/05/01 12:20 AM posted by: ジェットマグロ
数年前、職場で新人の女の子をちょっと指導する立場になったことがある。
彼女は我が強いタイプで、学生の頃はそれで良かったのだが、入社してから私の所に来るまでに、先輩社員から「空気が読めない」というレッテルをどうも貼られていたようで、本人もそれで悩んでいたようだった。

私は彼女に対し、次のように言った。
「『空気を読むのが大人の証』みたいに言いたがる人は多いが、それは間違いである。空気を読む能力は、人間的な成熟度とは何の関係も無い。
ただし、日本という風土では、『空気を読む能力が足りないことによって被害を受ける』ことが多いのは確かだ。
例えば、治安が悪く銃弾が飛び交っているような国では、身を守るためのスキルが要求されるだろうが、そのスキルの有無は、人間的な成熟度とは何の関係もないだろう。
日本人にとっての『空気を読む能力』も、そういうものである」

この私の話によって彼女の悩みが晴れたかは分からないが、少なくとも彼女は今に至るまで立派に働いており、今では自ら新人を指導する立場になっている。

・・・・そう、彼女が今の私の妻である。(嘘である)
2012/05/01 11:07 PM posted by: 月ノヒカリ
☆あそびたりあんさん

こんばんは〜。

私も基本的には(3)タイプなので、(4)の人を見ると尊敬しちゃいます(笑)

>同質性の確認と同意の強制、逸脱者への制裁などによって集団の連帯を強化しようとしているから

私は泉谷閑示氏の著書、『「普通がいい」という病』しか読んでいないのですが……いかにもな話です。
「マジョリティの大通りを歩く人々が、自分たちの抱える窮屈さから目をそらすために、徒党を組んで、逸脱者を非難する」という感じでしょうか。

河合隼雄の『母性社会日本の病理』、読んだことないので検索したら、1976年刊なのですね。

>人間社会の構成原理には「母性原理」=「場の倫理」と
>「父性原理」=「個の倫理」という2つの異なるタイプの原理がある

わかりやすい解説、ありがとうございます!
今の日本では、旧来の「世間」からの圧力は、小さくなってきていると思うんです。
おそらく昔より、単身者や障碍者など、「世間」から外れた人も生きやすくなっているのではないか、と感じます。

かといって、「個の倫理」が強くなったかというと……そうは思えないんですよね。
相も変わらず「場の倫理」に支配されているように見える。
「場の倫理」というのは、それこそ言語化するのが難しいので、それについて語るのは、自分の手に余る感じですが。

「場」の内部にいる人にとっては、「なあなあ」で済まされても構わないのかもしれませんが……「場」の外部から見ると、端的に「変だ」と思うこと、今の日本にはたくさんあります。

ご指摘の通り、原子力ムラや企業の談合体質etc.は、そういった旧来の「場の倫理」が解体されないまま存続していることの弊害じゃないか―――と感じます。




☆ジェットマグロさん

お久しぶりです!

「ふむふむ」と読み進めて、最後まで来たら「嘘」だなんて……エイプリルフールはとっくに終わったのに!w

おっしゃる通り、「空気を読む能力」というのは、日本で求められる特殊な能力な気がします。(おそらく欧米ではないでしょうね。)
私から見たら、「エスパーになれ」と言われているようで、なんとも腑に落ちないんですけどね〜。

じゃあ「人間的な成熟度」って何だろうなあ?と考えてみると……。
私なりの答えとしては、「場の倫理」のみに縛られるのではなく、ときに応じて「個の倫理」を優先させることができる人。
つまり上記の(4)の人こそ、「成熟した大人」に見えるんですけどね〜。

いいお話をありがとうございました!



お二人とも、コメントありがとうございました〜。それではまた!
2012/05/02 11:22 AM posted by: 青い鳥
わたしは、サラリーマン時代、思っことをオブラートに包むことなく、ズケズケと色んなことを言い過ぎて、よく周りから疎まれました。皆に指摘され、少し黙っていたのですが、どうも駄目で、我慢がならない…。中国の諺に…「刃の言葉は、豆腐の心…」というのがあります。わたしは、ものわかりの良い、ひとあたりの良い、一見、温厚な人間を信じ、痛い目に遭ったことがありますが、やはり、信用できる人は、耳の痛いことを、「空気も読まずに…」指摘してくれるひとであることを思います。いざとなったとき、わたしを助けてくれたひとは、わたしの大嫌いな口の悪いひとでしたもの…。親切そうなひとは、わたしが落ち目になったとき、潮が引くように、周りから去っていきましたもの…。 (。^p〇q^。)プッ
2012/05/05 10:56 PM posted by: 月ノヒカリ
青い鳥さん、こんばんは〜。

興味深いお話ですね。
作家のあかほりさとるさんが、似たようなことを本に書いていたのを思い出しました。
曰く、「売れっ子だったときにチヤホヤしてくれた編集者は、売れなくなったときには皆去っていった。でもそんなとき『先生、もう一度やりましょうよ』と言ってくれたのは、批判的なことばかり言っていた編集者だった。」

そういうものなのか、と妙に納得してしまいましたが……きっとそれは本当なんでしょうね。
自分の場合はそれ以前に、人付き合いをロクにしていないので、そもそも周囲に人がいないので去っていく人もいません(笑)

コメントありがとうございました〜。それではまた。
2012/05/12 1:46 PM posted by: きつね
こんにちは。きつねです。
だいたいロムっているのですが、コメントしてみます。

不粋な問いを、それこそ空気を読まずに尋ねるようですが、ちょいと気になったのは、ここで月ノヒカリさんが想定している「場」はどんな場なのかです。それによっても「空気」の意味が変わってくるような気がしたので。
職場なのか学校なのか。そのそれぞれでも、会議の場なのか雑談の場なのかといったことです。
あるいはカルチャーセンターの質疑時間のような場面か。
正月などでの親戚の集まりか。
といったような。
固有の場にとらわれない日本の空気の話をしているのだ、といわれそうですが。
「空気」は、権力関係のこともあるし、話題の流れのこともある気がしました。

ちょっと面倒臭い感じのコメントかもしれませんが、取り敢えず思ったことをコメントしてみました。
2012/05/13 10:53 PM posted by: 月ノヒカリ
きつねさん、こんばんは。こちらでははじめまして、でしょうか。

面倒というよりは、意図がよくわからない質問ですが……お答えします。

私がこの文章を書くにあたっては、特定の場の状況を思い浮かべていました。
それが何なのかはここでは明かせないので、ぼかしていますが。

なので一般的な、日本における「空気」という言葉の使い方への違和感を表明した文章として、読んでいただければと思っていました。

きつねさんの挙げた例の中で「正月などでの親戚の集まり」だけは、ちょっと例外な気がしますが、あとはどれも当てはまる話だと思います。

>会議の場なのか雑談の場なのか
>権力関係のこともあるし、話題の流れのこともある

この二つについては、はっきり区別できる場合もあるけど、そうでない場合もある。
私は、その区別が曖昧な状況を想定しています。

あとは、きつねさんの「空気」に対する具体的なお考えが書いてくだされば、もう少しお答えできるかもしれませんが……とりあえずこれで。

コメントありがとうございました。
2012/05/15 10:11 PM posted by: きつね
こんばんは。きつねです。

返答ありがとうございます。
確かに意図の分からない質問でしたね。すみません。

なんで上のことを訊いたかといいますと、
この記事を最初に読んで、分かるような、分からないような話だなぁ〜と思ったのです。
(4)がどういう状態なのかがイメージできませんでした。

でもなんか分かりました。権力関係がはっきりしていない状態のことをいっているのですね。
確かに、「日本人って同調圧力が強くて嫌だよね〜」ぐらいのニュアンスで書かれていると、
思ってもう一度読み直したらあんまり違和感はありませんでした。

「空気」といっても、たぶん、同調圧力と、社会の明文化されないルールの話をしているのだなぁ、と
再度読だら分かったのですが、
私が最初に読んだときは、自分が普段から考えているためだと思うのですが、
会社、つまり明確な権力関係下にある雑談を思い浮かべながら読んだのです。
だからピンときませんでした。

同調圧力の話なら、イメージとしては、学校で何かを多数決で決めなければいけないときに、
つまり、表向き上下関係や権力関係はないことになっているけど、リーダーっぽく仕切っている人はいるような場で、
リーダーっぽい人の意見に合わせるかどうか、って感じでしょうか。

こういう場面だと自分は(2)で、それであまり苦しんだこともないので、最初に想像できなかったのだと思います。


自分の場合は、会社での雑談を考えていました。そういう場では、
私も空気を読むのが苦手だという意味では、この言葉が嫌いなんだけど、今の心境としては単純に、
(5)空気を読んだ発言に努める(苦手なら努力して)
という感じです。
(4)の「打ち破る」ってなんだろう?と思ってしまいました。

やっぱり私の場合は、会社(権力関係がある場)なのかそうでないのかでは区分けがある感じで、
自分が思い浮かべたのは、アンデルセンの「裸の王様」なんですけど、
権力関係の外にいる子供が「王様は裸だ」と叫べるのはある意味では当たり前で、
また、権力関係の内側にいて、しかも王様のことをそこまで親身に好きなわけでもない大臣が、
王様に話を合わせるのも当たり前だ、ということです。
大臣には王様に本当のことをいうメリットがないから。
「打ち破る」っていうのが、こんな感じのことなら、もし自分が権力関係の内側にいるときは、
打ち破る必要は基本的にはない気がします。(処世術として)

もし打ち破るなら、現状の権力関係を自分の力で転覆できる力を持ったときかなぁ。

小説家の田中慎弥が芥川賞受賞会見で、石原慎太郎をくさしたのは、これに類することなんじゃないか、と思います。


重苦しい空気をほんのひと言で明るくしてしまえる人、とあるのは雑談力といった意味での「空気を読む」話をしているのかなぁ
とも最初は思ったのですが、たぶん月ノヒカリさんは雑談力の話をしているわけではなさそうですね。
同調圧力とも権力関係とも関係ない、単に雑談力とかトークスキルいったことも
「空気を読む」という言葉で私は表現するときがあるので、ちょっとそんなことも思い浮かべていました。
飲み会など、みんなで会話をする場では、話題の流れを分断しないように話を繋ぐ、とか、
あまりにもとりとめもなく散漫な話をしない、といったニュアンスです。

後半の、社会のルールが明文化されない件は、これはこれで同調圧力とも違う「空気」の話なのかなぁ、と思いました。
社会のルールが明文化されないのは、ルールを既に分かっているひとにとっては、
分かっていない人が多くいた方が有利だから、ただでは教えたくないのだと思います。
だから誰も明文化しないし、教えてあげない。
だから、これについては、他人はそんなに強く「空気を読め!」とは思っていない気がします。
何の因果か知らないけど、会社で同じチームになった人に対して、
自分を脅かすほど空気を読めるようになって欲しくはないけど、
自分の足を引っ張らない程度には空気を読めるようになって欲しい、といった感じじゃないでしょうか。

私が考えたことはこんな感じのことでした。失礼しました。

なんだかやっぱり面倒臭い感じのコメントになってしまいましたが、
ブログは楽しみに読んでいます。
2012/05/20 11:17 PM posted by: 月ノヒカリ
きつねさん、再びこんばんは。
今回のはすごくわかりやすい、というか「こういう話が聞きたかった!」というコメントでした。

>学校で何かを多数決で決めなければいけないときに、
>つまり、表向き上下関係や権力関係はないことになっているけど、
>リーダーっぽく仕切っている人はいるような場で、
>リーダーっぽい人の意見に合わせるかどうか

そう、まさにそんな感じです!
たったこれだけの情報でよくそこまでわかるなーと、ちょっとビックリしました。


「会社での雑談」というのは、上司がその場にいるかいないかでも、ちょっと違ってくる気もしますが……。
>(5)空気を読んだ発言に努める(苦手なら努力して)
これは「特に波風を立てずに、無難にやり過ごすこと」が目的の場合は、最適でしょうね。


>(4)の「打ち破る」ってなんだろう?

ちょっと身近な例を思いつかなかったので、極端な話になってしまうんですが……
つい最近読んだ、社会学者の宮台真司のブログにこんな部分があったんです。

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=959
ーー(引用)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……ところが東京裁判で驚愕の事態が起こった。
 作戦決定の当事者だったいわゆるA級戦犯の全員が「空気に抗えなかった」「今更やめられないと思った」「自分には決定権限がなかった」と証言したのだ。ここにあるのは、共同体そのものというより、共同体への埋没(による自己決定の不在)だと言える。
ーー(引用ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーー

↑こういう状態にいるときに、「空気」とか「同調圧力」に屈せずに、開戦を止めることができる人がいたなら、それは憧れるなーという話です。
(現実には難しいだろうな、リスクもあるだろうな、というのもわかりますが。)
自分個人のメリットを求めるのではなく、もっと大きな存在(ここでは日本全体の利益)を見据えた上で、きちんと意見を言える人はすごいな、と思ってるんです。


>権力関係の外にいる子供が「王様は裸だ」と叫べるのはある意味では当たり前で、
>また、権力関係の内側にいて、しかも王様のことをそこまで親身に好きなわけ
>でもない大臣が、
>王様に話を合わせるのも当たり前だ、ということです。
>大臣には王様に本当のことをいうメリットがないから。

この例えで言うなら、私は「大臣」の役割ってできないんですよ。
自分が好きでもない人の、理不尽な話に自分を合わせるのって、本当にできない。
おべんちゃらとか、まったく言えません。
だから無職なんです(笑)

そうか、でも現実には「大臣」のような人って当たり前に存在するんですよね。
それが「収入」につながる場所(職場)ならまだわかるんですが……それこそカルチャーセンターのような、本来はある程度対等に、自由に発言できるはずの場所であっても、「大臣」のように振る舞う人がいるのが、私には解せないんですよ。

そのあたりを「風通しが悪いな」と思っているんです。

私が憧れる(4)のタイプは、権力関係の中にいて、かつ「王様は裸だ」という子どもの役割を果たせる人なんですけど……これは茨の道ですね。並の神経では耐えられないでしょうね。

(レスがすごく長くなったので、いったんここで切ります。続く。)
2012/05/20 11:18 PM posted by: 月ノヒカリ
(続きです。)


>社会のルールが明文化されないのは、ルールを既に分かっているひとにとっては、
>分かっていない人が多くいた方が有利だから、ただでは教えたくないのだと
>思います。
>だから誰も明文化しないし、教えてあげない。

ああ、なるほどです。
でもそれって「詐欺師(というか、何かを売りつけたい人・自分に従わせたい人)にとって有利な状況」のように見えるんですけど……。


>何の因果か知らないけど、会社で同じチームになった人に対して、
>自分を脅かすほど空気を読めるようになって欲しくはないけど、
>自分の足を引っ張らない程度には空気を読めるようになって欲しい

この例え、すごくわかりやすいです!なるほど〜。
私には、その辺のバランスが難しいんです。
「このあたりまでは空気読んでくれ。でもこれ以上は立ち入るな。」という暗黙の要求がされている状況ですよね。
私は、そういうのを「察する」ことが苦手なんです。

あともう一つ、そこまで努力して相手の要求水準に従ったところで、自分のメリットになるのか?という問題もあります。
(もしかしたら、相手の要求に従うのは、自分にはデメリットになるかもしれないですよね。)

そういったことが自分には了解できていないんですけど、「それを自分以外の皆は知っているのか?」ということが気になって仕方がないんですよね〜。私には。

「サイレントマジョリティ」っていう言葉ありますよね。
彼らは「サイレント」だからと言って、何も考えていないわけではないと思うんです。(しかもその考えの内実は、おそらく多様なはず。)
そのサイレントな人達に「腹を割って、率直な意見を聞いてみたい」という欲望が、私にはあるのです。
王様に追従する「大臣」の気持ちがわからないくらい「空気が読めない」自分ですから。

今回、きつねさんのお話を伺って、ちょっぴり謎が解けました。
私も基本的に「サイレントマジョリティ」のカテゴリに入っているのでしょうが、それでも自分なりの最低限の意見は主張しておきたいと思って、こうしてブログ書いてます。

コメントありがとうございました!
よろしければまたお越しください。
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