2013.09.18 Wednesday 00:03
珍しくお出かけ日記。
先日、愛岐トンネル群アートプロジェクト「荒野ノヒカリ」に行ってきました。

愛岐トンネルとは、愛知県と岐阜県の県境にある廃トンネル群。
1900年(明治33年)に開通した国鉄中央本線のトンネルで、後に別ルートが開通したため、現在は使われていない。今は春と秋にのみ、一般公開されているのだけれども(愛岐トンネル群保存再生委員会のサイトを参照)。

今年9〜10月の土日祝日は特別に、今やってる「あいちトリエンナーレ」に合わせて、この場所でアートイベントが開催されているのです。
プロジェクト名が「荒野ノヒカリ」だと知り、ワタクシは引き寄せられるように彼の地へと向かいました。(だって月ノヒカリだから…!)

というわけで、「月ノヒカリ、荒野ノヒカリに行く」レポートの始まり始まり〜。

愛岐トンネル群へは、名古屋駅からJR中央本線で約30分、定光寺駅で下車。
川沿いに少し歩くと、看板がありました。
荒野ノヒカリ看板
その横の急な階段を上ったら受付。入場料500円を払い、地図をもらう。
入口 特別イベントのない日だったせいか、人影はまばら。親子連れとか女性グループがちらほらと。私はもちろん一人で行きました!!

公開されているのは、3号〜6号トンネル。片道約1.7kmを歩きます。
トンネルの入口はこんな感じ。(何号トンネルか忘れました。)
トンネル
トンネルの門は、すべて異なるデザインだそうです。

トンネルの中は本当に真っ暗で、まさに一寸先は闇。
懐中電灯持ってくればよかったなあ、などとちょっぴり不安になったものの、真っ暗な中をそろりそろりと歩くのもまた楽し、というわけで。
砂利道をおそるおそる歩いていくと―――出口の光が、ひときわ眩しい。
トンネル
庄内川沿いの渓谷にあるため、周囲の景色も素晴らしいです。
愛岐渓谷

途中に、ちょっとした売店がありました。(たぶん「荒野ノヒカリ」期間中だけの出店です。)
私が買ったのは「大地のどらやき」(200円)。
どらやき 全粒粉の小麦粉とか十勝産小豆とか、材料にこだわってるみたい。生地がふわっふわでおいしかったー。

ふと見つけた案内板に、さりげなく怖いことが書かれてました。
案内板 5号トンネル建設時には、崩落事故で作業員5人が亡くなったとか、4年間のトンネル工事で20名以上が命を落としたとか―――明治時代の工事現場、ブラック過ぎる……っ! 犠牲となった方々に合掌。

6号トンネルはこの中で一番長く、333mもあります。長ーいトンネルの中をひたすら歩いていくと―――出口付近で、ドリアン助川さんの作品を見つけました!
上から籠がぶら下がっていて「お一人一枚カードをお取り下さい」とのこと。
ドリアン助川「あなたへの100の言葉」 カードを開けると―――。
ドリアン助川「あなたへの100の言葉」
Even rapid currents eventually become placid streams.
激流もやがて深く静かな流れに。
という言葉が。この渓谷の地にピッタリの言葉です。
ふと、吉田秋生の『河よりも長くゆるやかに』のワンシーンを思い出してしまいました(懐かしの漫画。わかる人にしかわからない話でスマン)。

6号トンネルを抜けたところで、行き止まり。そこが愛知県と岐阜県の県境とのこと。
ここから来た道を引き返します。

アート作品は、だいたいトンネル内にあったのですが(サウンドインスタレーションが多かった)……中には、見つけにくいものも。

鈴木昭男さんの作品、「点音(おとだて)」ポイントというのは、どこにあるのかさっぱりわからず、案内のおじさんに尋ねました。その一つは、5号トンネルから少し外れたところにある、「山おやじ 榎(エノキ)の大木」の近くにあるとのこと。
山おやじ(大榎) (榎、たぶんこの写真で合ってると思います。が、イマイチ自信なし。)

この木の近くに、マークがありました。「この場所で耳を澄まして音を聴こう」という趣向らしいです。
点音ポイント
まあ確かに、豊かな自然に囲まれて、ここらで清々しい気分に浸りたいところ、だったんです、が。
実はこのあたりまで来たら、自分以外、人っ子一人いなかったのです。
もしここで転んで足をくじいて動けなくなったりしたら、誰にも発見されずそのまま腐乱死体になるんだろーか、などとちょっと落ち着かなくなってしまい―――ヘタレなブログ主は、「腐乱死体は嫌だよう」などと涙目になりながら、そそくさと来た道を戻ったのでした……。
こんな山奥に一人で来るのも考えものですな。

結局、二時間半くらいトンネル付近をあちこちウロウロしてから、帰りました。

とりあえず、注意事項をまとめておきます。
●歩きやすい靴はマスト。
●懐中電灯があるとベター。
●飲み物も持って行った方がいい。(周辺に売店も自販機も見当たらなかった。)
●ICカード乗車券は、前もってチャージしておくこと。

定光寺駅は無人駅で、切符売り場も改札もありませんでした。
ICカードをタッチする機械があるだけで。う〜ん、ICカード持ってない人はどうするんだろ?(ちなみに私は「マナカ」を使いました。)

帰りの電車。
定光寺駅 地上を走る電車に乗ることはめったにないので(普段乗るのは地下鉄)、外の景色が見えるのは新鮮です。
あと、定光寺駅に止まる電車は、1時間に2本しかありません。
前もって時刻表をチェックしておいた方が無難です。(→JR東海のサイト

他にも写真はあるのですが、多くはピンボケで使い物にならず……比較的マトモな写真を集めて記事にしました。
おそまつさまでした〜。






| ●月ノヒカリ● | 日記・雑感 | comments(2) | trackbacks(0) |
2017.11.18 Saturday 00:03
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Comment
2013/09/19 7:26 PM posted by: 絹さや
こんばんは。素敵な記事をありがとうございます。
今夜は十五夜ですね。さっきベランダに出たら月はまだ見える方向まで来ていませんでした。とりあえず、たまたま行った遠いスーパーで見つけたダンゴは美味しかったです。また後で見てみます。
アートも鉄道も興味がありますが、なんといっても「河よりも…」に食いつかせて頂きました。吉田秋生の作品は「バナナ・フィッシュ」までは多分全部持っています。読みたくなくなった訳でなく、忙しい時期を経て主婦になってからは必ず買う作品は絞り込まざるを得なくなり、今は静かに「良いお仕事されますように」と願っています。
ほとんど全てのシーンを覚えていますが、当時も「深いな…」と感じたのは「俺もそう思うぜ。久保田…」のシーンでした。他の2人が意味に気づかないのも自然でしたね。本は実家に置いたままなので、また連れ出しを検討したい気になってきました。長くなりました。

2013/09/20 10:21 PM posted by: 月ノヒカリ
絹さやさん、こんばんは。
中秋の名月、私も見ましたよ〜。お団子は買えなかったのは心残りですが。

『河よりも長くゆるやかに』、ご存じでしたか。
でもこの漫画、私も今手元になくて、おっしゃるシーン(「俺もそう思うぜ。久保田…」)は思い出せませんでした…。


上記の記事で私が連想したのは、主人公の男子学生2人の会話シーンです。

「この河も上流の方に行けばきれいだったんだよなあ。それがこんなに汚くなっちゃって…」
「でも、上流は幅も狭いし、流れも急だろ。下流にいけば、川幅は広くなって流れもゆったりしている。それに海に近い」
「どっちが好き?」
「うーんそうだな、俺は……」

―――うろ覚えですが、こんな感じの会話で。私がいちばん好きだった場面です。

吉田秋生さんは、今は『海街diary』を描かれてますね。派手さはないけど、じんわりといい話です。

コメントありがとうございました。それではまた。
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