2016.08.15 Monday 22:46
先月もいろいろ検査をして、もうすぐ病院で結果を聞く予定なのですが、その前に。
久しぶりに、Twitterに投稿してきた短歌をまとめておこうと思います。

半年くらい前に、拍手コメントで、当ブログの短歌エントリを褒めてくださった方がいたのですが、お返事できなくて申し訳ありませんでした。当ブログに掲載した自作短歌および引用させていただいた短歌は、著作権に配慮した上で楽しむ分には、問題ないと思います。
私はまだまだ素人レベルですが、世の中にはもっともっと素晴らしい短歌が溢れるほど存在しますので、どうかこれからも良い短歌と出会われますように。

さて、Twitterに投稿した短歌ですが、癌の再発に関するものなど、病気にまつわる作品は、ここでは省きました。それらはまた後日、別エントリで紹介する予定です。

以下は、ここ一年ちょっとの間に作った短歌です。
幾つかの歌は、解説付きで置いていきますので、ご参考までに。

挨拶も交わさず星を贈り合うのが今日のコミュニケーション

つぶやきが君のアンテナ掠ったら黙って星を光らせなさい

ソーシャルな愛を安売りしたくないぼくらに星を返してほしい

液晶の窓に浮かんだ文字だけの弱い絆がぼくらのすべて
これらはTwitterをテーマにした短歌。
「星」というのは、かつてのTwitterの「お気に入り」の☆印のこと。
昨年11月頃から、ハートマークの「いいね」に変更されました。個人的には、☆(お気に入り)の方が良かったですね。
Twitterでは、一言も会話を交わしたことがなく、「お気に入り」や「いいね」をし合うだけの関係でも、何となく「知り合い」のような気がしてくるから、不思議です。

饒舌な酔いどれ人に囲まれてぬるむ刺身を噛み締めた夜
「飲み会ぼっち短歌」です。ブログ主は酒が飲めない上に、飲み会トークが苦手なので、たまに気の迷いで飲み会に参加すると、こういう残念な状況になります。

三日月の欠けた部分を照らしてる地球の光のぼくらは一部
「地球照」がテーマです。地球照の写真と解説は、この過去エントリに掲載してあります。

目が覚めたあとに出かけるあてもなく僕の前には空だけがある
この歌は、空の写真と一緒にTwitterに投稿しました。→写真はこちら

(走れない)地球の重力1Gが1.5Gになる月曜日
これは、外出イベントがあって疲れ果てた翌日、別に動けないわけじゃないけど、走るにはからだが重すぎる、というコンディションを歌にしました。

冥闇(くらやみ)の淵に彫られた傷痕が花になる日を待ち焦がれてる
「薄闇の底に彫られた傷痕が花になる日を待ち焦がれてる」とどっちにしようか迷ったのですが、上記表現にしました。「傷痕が花になる」イメージを表現したかったのですが、はたして伝わってますかどうか……。

ジェット機の銀の腹部が鮫になる 途端にここは海底となる
これは晴天の昼、飛行機を見上げたら、宮沢賢治の「やまなし」を連想したので。あんまり短歌っぽくないので、またそのうち作り替えるかもしれません。

化学室観察日誌普遍的絶望生成過程報告

たましいがしずかに凍りついたあとゆるりと溶けて絶望となる
これは「絶望」がテーマ。
一首目は、かなり無理矢理だけど、すべて漢字表記の短歌にしてみました。

夏の夜の夢と夢とが混線し溶け合って壮大な宇宙史に

受信する夢と夢とのあわいには地球のための小さな祈りを

夢を見ている夢を見ている夢を見ている夢を見ている私
これは「夢」をテーマにした三首。
最後の歌は、「夢を見ている夢」を見ている……という意味です。

この夏はあの子の庭の朝顔になって観察されていました

僕よりも君の方こそアルマジロ珍獣決定戦で勝負だ
Twitterやってると、フォロー外からもジロジロ観察しに来る人がいて、珍獣扱いされて困っているアカウントがこちらです。そんな気持ちを、観察日記ならぬ「観察され短歌」にしてみました。


以下の歌は解説なしで。
Twitter投稿時とは表現を変えた作品、削った作品もありますが、だいたい投稿した順に並べました。

帰るべき巣をつくれない僕たちに夜のひかりはいつもやさしい

ミネルヴァの梟は飛ぶ 息絶えた坑道のカナリヤの墓標へ

この森にさざめく声をかき寄せて祈りにかえる八月の魔女

楽園を追われたけれど知恵の実を齧ったことは悔いたりしない

スケルトン自動車走る透明な生き物が棲む島をめざして

蒼天を駆ける空色飛行機は世界を青に導くだろう

メロディになりそこなった雨音を拾いあつめて降るラグタイム

悪役になりきれなくてきらきらと緋色の羽根を振り撒くぼくら

ト短調の吐息と寝息だけ乗せて終バスはゆく夜の向こうへ

ピアニシモの吐息でしゃぼん玉を吹くようにやさしい沈黙が在る

帽子から次々跳び出す鳩や花、リボンのように語りあいたい

お喋りな君の指から蝶々が舞い降りてきてこの指とまれ

歩いても歩いても家に帰れない夢から醒めたあとの秒針

人の世の蜜に焦がれた咎ゆえにこの地に生きるわれら流刑囚

空想の裡(うち)に重ねた罪を知りつつ裁かない天日(てんじつ)の眼は

バーゲンセールにされた世界を生きている魂さえも稀釈しながら

倫理学教師が夜毎訪れて花を散らしてゆく裏通り

降りそそぐ龍の涙を掌(て)に受けて沁みゆく爬虫類のにおいに

火星発アラームも犬の呼び声も巻き込んで夏蟲交響曲(なつむしシンフォニー)

アンドロイドの踊り子たちは偽りの楽土の夢を舞いながら散る

蟲や樹の御魂がヒトに輪廻する秘史を忘れて虐殺の庭

木洩れ陽も猫も私も生塵もすべて一つになるeuphoria

ここでは以上です。
病気にまつわる短歌は、また後日、別エントリでまとめる予定です。

例によって、感想などコメントいただけると、ブログ主は泣いて喜びますので、よろしくです♪

←拍手はこちら。コメントも送れます。




| ●月ノヒカリ● | 短歌 | comments(1) | trackbacks(0) |
2017.03.19 Sunday 22:46
| スポンサードリンク | - | - | - |
Comment
2016/08/26 3:57 PM posted by: -
管理者の承認待ちコメントです。
name:
email:
url:
comments:
Trackback
http://newmoon555.jugem.jp/trackback/514
Search
Profile
Category
Recommend
Recommend
私の幸福論 (ちくま文庫)
私の幸福論 (ちくま文庫) (JUGEMレビュー »)
福田 恒存
たとえ不幸のうちにあっても、私たちが「幸福である」ために
Recommend
新版・小説道場〈4〉
新版・小説道場〈4〉 (JUGEMレビュー »)
中島 梓
わが人生の師。全4巻
Recommend
敗北からの創作
敗北からの創作 (JUGEMレビュー »)
明川 哲也
9・11テロ後「敗北」した私たちにできる「創作」とは?
Recent Comment
Recent Trackback
Links
Admin
Calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
Latest Entry
Archive
【WEB拍手】
応援してくれる人、拍手ポチッと押してね↓↓↓
↓ブログ主に小銭を!
Twitter(生存確認用)
Analytics
Sponsored links
Mobile
qrcode
無料ブログ作成サービス JUGEM