体のあちこちに痛みが出てきて、酷い時は呼吸するだけでも痛い。ストレッチや筋トレをするともっと痛い。
痛いのに無理して体を動かすのはよくないだろう、とずっと寝ていた。
外は殺人的な猛暑で、ちょこっと近所のコンビニに買い物に行っただけでも、ぐったりしてしまう。
その上、いよいよ黄疸も出てきたっぽい。
とにかくこの2週間ほどで、急激に体が弱っていったので、「もうこのまま私、寝たきりになってそのままお別れになるのかしら…」などと内心思っていた。
そうこうしているうちに、病院の予約日が来たので、久しぶりに外出した。
いつでも入院できるよう、夏物のパジャマを含む入院グッズを用意していたんだけど、まだぜんぜん「入院」という話は出てこなかった。
微熱が続いていることに対しては、「癌が原因で熱が出ることもあるし…」とのこと。痛みについては、痛み止めを飲んで治まるようなら、放っておいていいとのことで。
病院に行く前は、すっかり弱気になっていたけど、まだそこまで切羽詰まってはいないらしい。
確かに肝臓のあたりが痛むし、黄疸っぽい症状も出てきたけど、今のところ痛み止めは、アセトアミノフェンと湿布のみ。モルヒネ等のオピオイド鎮痛薬は使っていない。意識もはっきりしている。ご飯も食べてるし、体重もそんなに減ってない。
つまり、今はまだ「終わりの始まり」くらいで、これからも闘病は続くらしい。ホッとしたような、うんざりするような……。
そんなわけで、微熱や痛みがあるのはもう仕方ないと受け入れて、無理のない範囲で少しずつ体を動かし始めることにした。
まずは痛くない程度のストレッチ、部屋のお掃除、その他。
痛みについての本を読んでいたら、「痛みそのもの」と「痛みにまつわる不安」を分けて考えるように、と書いてある。
不安が痛みを増幅させることがある、とのこと。
そういう時は、瞑想法を試している(前に紹介したこの本とか)。
あと、痛みにとらわれすぎないで、他のことをやる、というのも大事らしい。
というわけで、気晴らしに『ガラスの仮面』(文庫版)を読んでいた。何日か病気を忘れるくらいには楽しませてもらったけど、でもこれ、完結してないよね。すっごくいいところで終わってるんだけど、私たぶん、完結を見届けるのは無理だよね……しくしく。どうなる紅天女の行方? どうする紫のバラのひと?
こんな感じで、制約がある中でも、今できることをやって、一日一日を重ねていきたい。
前と同じレベルで元気になるのは難しくても、少しでも体力を取り戻して、涼しくなったらまた散歩するぞー。
今年の夏は、新型コロナやら熱中症やらで、誰にとっても「いつもと違う夏」なんでしょうね。
皆様もくれぐれもご無事で、元気に秋を迎えられますように。