2020.09.12 Saturday

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | - | - |
2010.03.29 Monday 23:36
評価:
甲斐谷 忍
集英社
---
(2005-09-16)
コメント:正直者は嘘つきに勝つのか?

「ヤングジャンプ」連載中の漫画。「カイジ」に出てくるようなゲームや心理戦が好きな人には、たまらなく面白い漫画だと思う。
実写ドラマ化・映画化されているけど、例によって私は見てません。キャスティングが原作イメージと違〜う!

最近の青年誌は、女性読者を意識しているのかどうか、少女漫画で育った私にも読みやすい作品が増えてきた気がする。『おお振り』とか『聖☆おにいさん』とか、女性読者の方が多いんじゃないかな?
で、この『LIAR GAME』も、主人公が女の子だからか、絵的にも好みだったし、読みやすかったです。

主人公、神崎直(カンザキ・ナオ)は「バカ正直のナオ」と呼ばれるくらい天然まっすぐな性格の女子大生。そのナオのもとに、ある日突然、現金一億円が送りつけられる。
添えられたカードには、「いかなる手段を使っても構いません。対戦相手からマネーを奪ってください」と書かれていた。ナオは「LIAR GAME」(嘘つきのゲーム)という恐ろしいゲームに巻き込まれることになった……。
続きは↓からどうぞ。ネタバレはしてません。(たぶん)
続きを読む >>
| ●月ノヒカリ● | 漫画感想 | comments(2) | trackbacks(0) |
2010.03.27 Saturday 23:30
何かね、今日あたり「チーズスティック」で検索して、当ブログに来てくださった方がいらっしゃるようなので、ご報告しておきますが。
チーズスティックが再登場したみたいですね。私もコンビニで見つけて、また買っちゃいましたよ。その辺のチーズケーキよりもよっぽど美味い!のは相変わらずですが、最近太り気味なので、コンビニで買い占めるのはやめます。今回は。

えっと、ブログ書いてて、あまりにも反応がないと、月ノヒカリは寂しくて死んじゃうんです。
というのは冗談ですが、何も反応がないとむなしくなるので、毎回拍手ボタンを仕込んでいるんですが……。
web拍手のシステムって、みんなに理解されてないんじゃないか?と不安になったので、今さらだけど説明してみる。

拍手ボタンは毎回変えてるけど、↓こういうのね。
   

このボタンを1回クリックすると、下の画面になります。
お礼画面
この画面の、赤く囲った部分、[コメント書いてまた拍手♪]ボタンを押すと、画像が変わります。
この際、コメントを書いていただけると、ブログ主が泣いて喜ぶシステムとなってますが、拍手だけでも送れます。

そんで、web拍手は連続して10回まで送れるんですが、まあ途中で画像が変わらなくなって止めちゃう人もいるんですけど、そこでもう一押し!
ボタン10回押すと、特別バージョンのお礼画像が見られます。
理解していただけましたでしょうか?

以前にも勘違いされていた方がいるんですけど、拍手ボタン(今回のはパンダ)を10回クリックしても、何も出て来ないんです。[コメント書いてまた拍手♪]ボタンを10回押してくださいね♪
と、まあ以前からブログ読んでくださってる方には今さらな話ですが、念のため、改めて説明してみました。

あと、拍手コメントで質問があったので改めて。
月ノヒカリのTwitterのIDはnewmoon555です。
いつも開店休業状態というか、気が向いたときに一人つぶやくだけで、何の役にも立たない生き物ですが、フォローはご自由にどうぞ〜。

10回クリックして憧れのあの人に会おう!
| ●月ノヒカリ● | 日記・雑感 | comments(0) | trackbacks(0) |
2010.03.26 Friday 22:49
ついこの間も拍手レスを書いた気がするんだけど、またコメントがたまったのレス。アクセス数もコメント数も少ないけど、拍手コメはもらえる。なぜかわからないけど、ありがたいのレス。

えっと、拍手コメントって、ちょっとした感想とか、「読んだよ」っていう挨拶みたいなものがほとんどだし、もちろんそれでOKなんです。それにいちいちレスするのは、暇だから(笑)ではなくて、まあ楽しいからやってるんですね。
ただ、ごくまれに「ちょっと的外れかな?」と感じるコメントをいただくことがあって、でも拍手コメントにいちいち反論するのもアレだし、流すのが正解かなあ、と思ってたんですが。しかし話が噛み合ないのも、何か落ち着かないんだよね。私が。どうしたものか。いや、読んでる人にとってはどうでもいいことだろうけど。
もちろんコメントはどれも嬉しいし、どのコメントも全部とっておきたいから、こうしてレス書いてるわけですが。

まあそんなわけで、今回の拍手レスはちょっと長めです。
↓からどうぞ。
| ●月ノヒカリ● | web拍手レス | comments(0) | trackbacks(0) |
2010.03.24 Wednesday 21:31
前回、斎藤環の『「負けた」教の信者たち』を読んで、「転向論」の部分に私は反応して、いろいろ書いた。
でも、今どきの若い衆が「転向」という言葉を聞いてピンとくるのか?という疑問がふつふつと沸き上がったので、補足説明。

ひと昔、いやふた昔前は、言論の世界は大雑把に「保守」と「左翼」の2陣営に分かれていて、たいていの発言はそのどちらかに分類できた。だから、今ほど「複雑すぎる」状況はなかったと思う。
政治的に言えば、55年体制というのがあって、自民党と社会党、どっちかを支持しておけばいい、みたいなね。

前回私は、「転向」の説明として、「全共闘以前の世代が、学生時代のマルクス主義を捨て、保守系論客(あるいは企業戦士)になった」というパターンを挙げた。私にとっての「転向」のイメージがそうだったから。

Wikiの「転向」を読んだら他にもいろいろあるけど、やっぱり「共産主義からの転向」が一般的だと思う。
保守系評論家で、かつて左翼だった人って結構多いんですね。西部邁氏とか。

それから大企業のトップが、かつて共産党員だった、という例も意外と多い。
有名なところでは、渡辺恒雄(読売新聞グループ会長)、氏家齊一郎(日本テレビ会長)、堤清二(元セゾングループのオーナー)の各氏が、東大在学中に共産党員だった、という事実は、どれほど知られているのだろうか?
私は初めて知ったとき、「え?マジで?」とビックリしましたよ。

まあ全共闘運動が頓挫する1970年頃までは、「学生時代はマルクス主義にかぶれるのが普通のことだった」というけど、今の時代から見ると新鮮な驚きがありますね。
私自身は、「ベタな左翼」には違和感を感じるし、かといって保守系親父には辟易してしまうし、どちらとも距離を置かざるを得なかった。いわゆる「シラケ世代」以降の世代は、たいていそうだと思うけど。

話がそれたけど、「マルクス主義を経て、保守になった人」って、強いなあと思うんです。マルクス主義の利点も欠点も熟知していながら、現実路線に踏み出した人たちが、評論家としても実業家としても強くなる、というのは納得がいきます。

なかでも注目したいのは、セゾングループの堤清二氏。パルコとか「おいしい生活」というキャッチコピーに代表される、80年代消費社会の牽引役となった人。作家・辻井喬としても活躍している。
(2005年に逮捕された堤義明氏は、清二氏の異母弟にあたります。)

話はそれるけど、Wikiの家系図見ると、堤一族ってすごいね。二人の父、堤康次郎(西武グループ創業者)には、「本妻妾を含めて同居した女性は4人、作った子供は12人」もいるらしい。

私が堤清二氏について詳しく知ったのは、山田玲司の『絶望に効くクスリ』6巻を読んだときなのですが。これがなかなか面白かった。
この漫画は、ちょうど弟の堤義明氏が逮捕された頃に描かれたらしい。(著者・山田玲司氏のインタビューをもとにした作品です。)
バブル崩壊後、経営破綻したセゾングループの代表だった堤清二氏が、その責任をとって、不良債権解消のために私財100億円を提供した、という話が冒頭に出てくる。
「この人、普通の経営者ではないな」と思わせるエピソードだ。

この堤清二氏、独裁的な父に反発して、大学時代に(渡辺恒雄、氏家齊一郎氏に誘われて)共産党に入党。しかし、共産党の中にも「家父長制」が生きていることを知って愕然とする。このあたりのことは、『絶望に効くクスリ』6巻で詳しく読めます。

堤清二氏は共産党から除名され、その後結核を患ったり、いろいろあって父の元に戻る。
それから清二氏、父から西武百貨店を任されることになるのですが、それがwikiによると1950年代半ばのことになるのかな。そこでなんと堤清二氏、経営者自ら労働組合をつくっちゃうんですよ。
そのあたりのことは、↓の記事で詳しく読めます。

■反逆としてのセゾン流通革命(日経ビジネスオンライン)
 (無料ですが登録が必要です)

「労働組合を作らせてくれ」と父・康次郎氏に申し出たら、「お前はまだアカが抜けないのか」と仰天されたとかね。爆笑エピソードが満載です。
記事から引用すると、清二氏は「やっぱり批判者がいなければ、経営というのは絶対に腐敗するから、組合を作らせてほしいと言った」のだそうです。こういうことが言えるのは、やっぱりマルクス主義からの「転向」者だからこそ、だと思えますね。

そして苦労して組合を作って、皆に喜んでもらえると思ったら、喜ばれなかった。なぜか。「私は田舎から出てくる時に、東京に行っても労働運動だけはするなと言われてきている」という人ばっかりだったと。
「大学のキャンパスと実世界とはこんなにも違うのか、と驚きましたね。」と語る堤清二氏は、5ページ目あたりにあります。

それに続くベトナム戦争時の話も痛快です。清二氏は当時、財界でただ一人だけベトナム戦争に反対していたらしい。財界リーダーが集まって、アメリカ批判の社説を書いた朝日新聞に圧力をかけに行ったとき、清二氏ひとりが―――ってこれ以上書くのはやめよう。いや、本当に面白い記事だったので、ぜひ読んでみてください。
こういう経営者が過去に存在したということ、知っておいて損はないと思います。

以上、「転向」という言葉、どこまで歴史的に理解されているのであろうか?と疑問に思ったので、書いてみた記事でした。

絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.6) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)    
| ●月ノヒカリ● | その他雑文 | comments(2) | trackbacks(0) |
2010.03.20 Saturday 23:12
著者の斎藤環氏は、ひきこもり問題を専門とする精神科医。
タイトルの『「負けた」教の信者たち』とは、「負けた」という意識に捕われていて、しかも「勝ち組」の姿が見えないという、今の若者の状況を指している。まあ私も負けた教の信者の一人なんだろうな。
「一人も勝者がいない戦場で、ひたすら敗走を続ける若者たち」というイメージは、言い得て妙。著者はこれを「自傷的自己愛」という自己愛の一形式である、と表現している。

私自身は、今はひきこもりみたいなもんだし、まあどう見ても「負け組」なんですが、自分がひきこもる以前から、ひきこもり関係の本を読んでシンパシーを感じていた。
たぶん私だけではなく、ひきこもりやニートの問題は、コミュニケーションを苦手とする者にとって、根っこのところでつながっているテーマなんだと思う。

斎藤環氏は、そういった若者にもどかしさを感じつつも、「説教」はしない。「説教」に現実的な効果がないことを知っているからだ。
「愛に関わる苦しみは、愛によってしか救えない」―――抽象的だけど、真実だと思う。

ただ、この本はタイトルと内容はあまり関係なく、2003年〜04年にかけて『中央公論』誌に連載された時評をまとめたもので、ひきこもり・ニート論と、メディア論が中心となっている。
全体的には、まとまりがないなあと感じてしまったけど、ところどころハッとさせられる分析があった。
なかでも「転向論」の部分が面白くて、ちょっと考えさせられたので、以下それについて書きます。
続きを読む >>
| ●月ノヒカリ● | 読書感想 | comments(2) | trackbacks(0) |
←新しい記事 1/3 pages 古い記事→
Search
Profile
Category
Recommend
Recommend
私の幸福論 (ちくま文庫)
私の幸福論 (ちくま文庫) (JUGEMレビュー »)
福田 恒存
たとえ不幸のうちにあっても、私たちが「幸福である」ために
Recommend
新版・小説道場〈4〉
新版・小説道場〈4〉 (JUGEMレビュー »)
中島 梓
わが人生の師。全4巻
Recommend
敗北からの創作
敗北からの創作 (JUGEMレビュー »)
明川 哲也
9・11テロ後「敗北」した私たちにできる「創作」とは?
Recent Comment
Recent Trackback
Links
Admin
Calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< March 2010 >>
Latest Entry
Archive
【WEB拍手】
応援してくれる人、拍手ポチッと押してね↓↓↓
↓ブログ主に小銭を!
note 瑞木理央
https://note.com/waterfield5
(自作短歌置き場です)
Analytics
Sponsored links
Mobile
qrcode
無料ブログ作成サービス JUGEM