-
2020.09.12 Saturday
一定期間更新がないため広告を表示しています
| スポンサードリンク | - | - | - | -
2015.05.31 Sunday 23:39ほとんどの人に求められていないというのは、ひしひしと伝わってくるのですが、リクエストも(約一名から)あったことだし、再びやっちゃいます。
ひとり短歌カフェ。
「好き」は正義!! を合い言葉に、ブログ主の独断と偏見で、お気に入り短歌を紹介するコーナーです。
前回のひとり短歌カフェ(秋〜冬のお気に入り短歌)はこちら。
今回は、月にまつわる歌をご紹介します。
古今東西、月を詠込んだ詩歌は数多ありますが、「美しい月夜」を歌に詠むのは、それこそ月並みですよねー。
なので今回は、そうではない歌を挙げていきます。
まずはこちら。捨てられた獣は月へ泳ぎつき人は汚れるなんてできない
歌集『たんぽるぽる』から。
(雪舟えま)
ちょっと現実離れした、不思議な感覚の短歌がたくさん詰まった一冊だけど、これは特に好きな歌。作者の雪舟えまさんは、穂村弘の連作短歌『手紙魔まみ』のモデルとなった人と知って、妙に納得しちゃいました。
「捨てられた獣」というの、私は黒バス事件の渡邊被告を連想しました。
「どんなに汚れても、汚れない部分」が、人間の中には存在するんじゃないか。そんなことを思うんです。
次はこの歌を。欠けているぶぶんの月が廃校の棚に入っているのは秘密
歌集『てんとろり』から。
(笹井宏之)
この本には、「月足らずで生まれたらしい弟を補うようにつきのひかりは」という歌も収録されていて、これと迷ったのですが。
でも上に挙げた歌、長野まゆみの『少年アリス』を連想させる、幻想的な世界観に心奪われました。
月の欠けている部分が、廃校の棚に入っているとしたら――やっぱり夜中に校舎に忍び込んで、見に行きたくなるよね。
はげしき人と知る 月と月の光とがずれはじめたる真夜にして知る
「短歌ヴァーサス」6号より。
(正岡豊)
穏やかそうに見えた人が、ふとした瞬間に、「こんな激しいものを秘めていたのか…」と気づき、驚かされる。そういう経験、確かにありますね。
それを「月と月の光とがずれ始めた」と表現するところも凄いなあと。
何かこう、自分と周囲とのタイミングが妙に噛み合ない時って、あるよね。行く先々で信号が赤に変わってしまう、みたいな。
月のひかりをあびた時間に生涯は左右されます理不尽ですね
初出は歌集『あるまじろん』ですが、他の本(『デジタル・ビスケット』とか)にも載ってます。
(荻原裕幸)
月のひかりを長い時間浴びてしまった人は……やはり頭がおかしくなるのでせうか。英語の「lunatic」には「狂気じみた、精神異常の」という意味があるくらいだし。
ここを読んでいる皆さんも、このブログを訪れるたびに、月ノヒカリのダメダメウイルスに感染して、ほら、人生が狂ってゆく――なんてね。
ここまで、掲載した短歌はすべて、Twitterの短歌bot経由で知ったものです。
短歌の歌集というのは、入手困難なものが多いですが、好きな歌はやっぱり紙の本で読みたくなりますね。でも歌集って、図書館でも見つからない本が多くて、何ともはや読者泣かせのジャンルではあります。
以下は古典から。
天(あめ)の海に雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ
これは解説いらないですよね。雄大な宙の光景が、目の前に映し出されるような歌。
(柿本人麻呂・万葉集巻第七)
夜空を海に、雲を波に、月を舟に、満天の星を林に見立ててるんですね。
今では夜空を眺めても、星はぽつぽつとしか見えないんだけど……古代の澄んだ夜空には、こぼれ落ちそうなくらいたくさんの星が見えたのでしょうねー。
月のすむ都は昔まよひ出でぬ幾夜か暗き道をめぐらむ
後京極摂政太政大臣とは、平安末期〜鎌倉初期に活躍した九条良経(藤原良経)。新古今和歌集の仮名序を書いた人らしい。
(後京極摂政太政大臣)
百人一首には、「きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む」の歌が入ってるけど、それよりもっと素晴らしい歌をたくさん残した人だと、塚本邦雄が教えてくれました。
引用は、塚本邦雄の『定家百首・雪月花(抄)』より。
作者はかつて月光の都を後にし、いま常世の闇に迷い入ろうとしている。「幾夜か」という言葉にも不安が絡みつく。「幾夜」はもしかしたら「一生」となるかもしれないのだ――と塚本は解説しています。
太政大臣という権力の頂点を極めた人物が、こんなにも痛ましく沈鬱な歌を詠んでいるというあたり、何とも不思議な趣がありますね。良経は38歳という若さで急逝したのですが、それを予見していたのかと錯覚させるような歌。これに比べたら、百人一首に入ってる歌は凡作だよなあ、と思ってしまいます。
というわけで今回は、月にまつわる歌を並べてみました。
ここには挙げませんでしたが、もちろん美しい月夜を詠んだ名歌もたくさん存在するでしょう。
有名なところでは、「照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき」(大江千里)とか。
ブログ主もまだまだ勉強中の身、皆様も素敵な短歌・和歌をご存じでしたら、ぜひ私にもお裾分けしてください♪
-
2015.05.21 Thursday 23:00前回、前々回のエントリで、「オフ会やりたい」と書いたところ、思ったよりたくさんの方に反応いただきました。ご意見くださった皆様、ありがとうございます〜。
拍手コメントの方にも、幾人かの方から励ましの言葉やアドバイスをいただき、ブログ主としては喜ばしい限りです。
できれば今年の秋に、最初のオフ会を開催したいです。
というわけで、オフ会関連の拍手コメントも含めて、レスします。
ところで、何を勘違いされたか、拍手コメントに、『不登校 ひきこもり こころの解説書』の著者・金馬宗昭氏へのメッセージを書き込まれた方がいらっしゃるのですが……このブログ主は金馬先生とはまったく面識のない辺境ブロガーに過ぎませんので、コメントを送られても困るのです。ご了承ください。
では以下、2月24日以降にいただいたコメントへのレスです。すべてのコメントにレスはできませんでしたが、コメントされた覚えのある方は覗いてみてください♪ -
2015.05.10 Sunday 22:12前回UPした「風邪の日の日記」に、お見舞いの言葉をくださった皆様、ありがとうございます〜。
まだ本調子ではないのですが、ぼちぼちブログの更新もしていきたいと思ってます。
で、前回のエントリで「オフ会やってみたいなあ」と書いたら、幾人かの方から「オフ会あるなら名古屋まで行きます!」的なコメントをいただき、え、マジで!?とちょっとビビってます。
そ、そんな遠方から来ていただくのは、申し訳ないような気持ちになるのですが……。
それ以外にも、「遠方なので参加は無理なのですが、お会いしてみたいです」とか、「ドタキャン前提でもいいので、ぜひオフ会実現してください」というコメントもいただき、いやもう、そう言ってくださる気持ちだけで、ブログ主はめちゃ嬉しいですーううっ。
すぐには無理かもしれないけど、いつかオフ会実現したい、という思いを新たにしました。
ただ、「近くなので、オフ会参加したいです」というコメントは一つもなくて、えっと、つまり、名古屋近辺の方は、このブログに用はないってことですかね……?
この展開は予想外でした。
もしかして、このブログで参加者を募ったオフ会が実現するとしたら、遠方からわざわざ名古屋に来てくださる方ばかりになるのでしょうか。
「オフ会やってみたいなあ」というのは、わりと前から、ぼんやり考えていたことなのですが……ずっと引っかかってたのは、「初対面の人たち同士が集まって、いったい何を話せばいいの?」ってことでした。
私はお酒飲めないし、「初対面の人でも、居酒屋で一緒に飲んでわいわい騒ぎたい」というタイプではまったくないので。
しかも私は、普段あんまり街中に出ないので、オフ会するのに丁度いいカフェだのお店だのをまったく知らないという、ヒキコモリならではの致命的な欠陥もありまして。
でも去年、「ビブリオバトル」というのを知って、あ、これオフ会にいいんじゃないか? とピンと来たんです。
ビブリオバトルというのは、一人一冊おすすめしたい本を持ち寄って、その本について5分間でプレゼンテーションして、質疑応答を経て、「どの本が一番読みたくなったか」を一人一票で決めるという、ゲーム感覚のイベントです。
ただ、このブログに来てくださる人は、「コミュ障」を自認する人も多いので、「プレゼンテーション」なんて言ったら、余計なプレッシャーを感じてしまうかもしれないですよね……。
だからもっとゆるーい感じで、「お気に入りの本を一冊持ってきて、それについて話す」感じのオフ会にすればいいかな、と。
共通の話題がなくても、好きな本の話なら、それなりにできるんじゃないかなあと思って。
持ち寄る本は、漫画でも絵本でも写真集でもOK。
話すのが無理なら、持ってきた本を皆に見せるだけでも、「へえ、この人はこういう本が好きなんだ」ということがわかって、それだけでも話のとっかかりにはなるんじゃないかと思ったんです。
・・・と、思っていたんですけどね、わざわざ遠方から名古屋まで来ていただくのなら、ただ本の話をするだけってどうなの? というのも、ちょっと引っかかってしまって。
そうは言っても、自分の乏しい体力では、オフ会に割けるのはせいぜい「午後からの半日」くらいなので、遠出は無理っぽい。
じゃあ近場でどこかに出かける系のオフ会にしたら、どこへ行けばいいのか?
名古屋近辺で、それほど面白味のある名所旧跡なんて思い浮かばないんですよ。
東山動物園とか?(午後はコアラ寝てるけど。)
名古屋城とか?(最後に行ったのは小学生のときなので、今どうなってるやら……)
科学館とか?(とりあえずプラネタリウムはある。そんなたいしたものじゃないけど。)
何しろこのブログ主自身が、「ガチで体力のない人」なので、あんまり動き回るオフ会は、ちょっとしんどいかなあ、と思ったり。
あと、経済的な面でも、なるべくお金のかからない方向でやるのがいいかなあと。
体力とか経済力っていうのは、個人差があると思うんだけど、それらが少ない人でも(私自身がそうなのですが)、そんなに負担を感じないですむような集まりにしたいな。
ってことで、以下は、「オフ会に参加してもいいかな」ってチラッとでも思った方に、お尋ねしたいことです。
☆オフ会は、のんびりおしゃべり系(好きな本の話をする)のがいいか、どこかへ出かける系がいいか。出かけるとしたら、(名古屋近辺で)行きたいところはあるか。
☆オフ会は、平日の方がいいか、あるいは土日祝日がいいか。または都合のいい曜日・都合の悪い曜日を教えてください。
☆季節はいつ頃がいいか。もし希望があれば、教えてください。夏は暑くてグッタリしちゃうから無理とか、あるよね。
☆その他、思いついたこと、不安に思うことがあれば、何でも書いてください。
何しろブログ主自身が、「大事なイベントの前に限って熱を出す」ようなヘタレ体質なので、心配の種は尽きないのですが……それでも何らかの形でオフ会実現できたらいいな、と思ってるので、気になることがあれば何でも教えてください。
繰り返しになりますが、ブログ主の体力面の都合上、オフ会やるとしたら「午後からの半日」くらいになると思います。
体調が悪ければ、途中で帰るのも、直前キャンセルもOK、そんなリラックスした集まりしたいなあと。
というわけで、「オフ会参加してもいいかな」って思った方、ぜひぜひいろいろ教えてください。
コメント欄でも、拍手コメントでも、「非公開で」と書き添えていただければ公開しませんので。
急ぐ話ではないので、いつでも結構です。
よろしくお願いしますー。ぺこり。
←拍手はこちら。コメントも送れます。 - ←新しい記事 1/1 pages 古い記事→