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2020.09.12 Saturday
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2015.10.16 Friday 22:59日暮れどきに空を見上げたら、西の空に三日月が浮かんでたので、写真を撮ってみました。
ただの三日月なら珍しくもなんともないのですが、月の欠けて暗くなっている部分がうっすらと見えるの、わかります?
これ、「地球照」というのだそうです。
太陽光が地球で反射して、その照り返しが月面に届いてるんですね。
この現象は、新月前後にしか見られないとのこと。
そんでもって、新月の頃、月から地球を見たら、明るい満月ならぬ「満地球」が見えるのだそうです。月から見た地球って、アニメ「FREEDOM」にも登場するんだけど、あのシーンは本当に、息を呑むほど美しくて、胸が震えましたね。
それから、月の左側にポツンと写ってる小さな星は、どうやら土星のようです(参照:アストロアーツ 2015年10月16日 細い月と土星が接近)。土星って、実際に見たのは初めてかも。
手持ちの安物デジカメでは、土星の環まで写すことができないのは残念ですが……とにもかくにも珍しいものを観測できて、満足です☆
三日月の欠けた部分を照らしてる地球の光のぼくらは一部
ついさっき即席でつくった短歌なので、これが完成形となるかはわかりませんが、載せておきます。
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2015.10.13 Tuesday 23:11前回の続き。
10月10日「お気に入りの本を紹介し合うオフ会」で、ブログ主が紹介した本について。
オフ会では話しきれなかった部分も付け足しつつ、本の紹介をここに記録します。
フィンランド発の新しい精神医療「オープンダイアローグ」。
薬物療法が必須と考えられている統合失調症に対して、薬を使わずに「対話」だけで治してしまうという、画期的な治療法らしい。
魔法のようなメソッドがあるのかと思いきや、実際の内容はとてもシンプル。
精神疾患の急性期にある患者(あるいはその家族)から依頼の電話を受けたら、24時間以内に、2人以上の専門家(医師、看護師、心理士等)がチームを組んで患者に会いに行き、患者とその家族、あるいは患者にかかわる重要な人物を集めて、ミーティングを開くのだ。 そこで行われるのが「開かれた対話」。 ミーティングでは、「専門家が指示し、患者が従う」といった上下関係はなく、治療に関するあらゆる決定は、本人や家族がそろった場で、対話の中で決められるのだという。
私も統合失調症患者として興味をそそられる話で、昨年からずっと情報を追いかけてきたのですが、今年6月に待望の書籍化。私も発売と同時に購入しました。
この本の前半は斎藤環による解説で、後半はオープンダイアローグの第一人者セイックラ教授の論文が収録されている。
全編どこを取っても面白いんだけど、とりわけ興味深かったのは、オープンダイアローグで予後良好だった事例と、予後不良だった事例、それぞれの対話の一部が紹介されているところ。私には、専門的な分析はできないんだけど……ざっと読んでみた印象として、予後良好だった事例の会話は「妙につかみどころがなく、不思議な流れだな」と感じたのに対して、予後不良だった事例の会話は「意味がはっきり読み取れて、通常の診察の会話に近い」と感じたのだった。もしかして、通常の診察の場で行われるやりとりというのは、精神面においては、あまり治療的ではないのだろうか――などと考えてしまった。
両者の違いについては、斎藤環の解説部分にあった「精神分析が言葉をメスとして用いるというのなら、オープンダイアローグは言葉を包帯として用いる」(p.52)という一節に象徴されているように思う。
オープンダイアローグは、単なるメソッドではなく、生き方や考え方のようなものだという。
最近注目を集めている認知症のケア技法「ユマニチュード」の創始者イヴ・ジネスト氏もまた、「ケアには哲学が必要」と語っているのだけど、両者には通底するものがあるのではなかろうか。
ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)posted with amazlet at 15.10.12藤子・F・不二雄
小学館
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つい先日、ブレンディのCM動画がネットで炎上したの、ご存じでしょうか? あの“卒牛式”CMで「ミノタウロスの皿」を連想した、という意見を目にしたので、読んでみた作品(炎上したCMはこちら)。
ちなみにオフ会参加者のうち、この炎上CMを知っていたのは、5人中2人(ブログ主を含む)だけでした。この炎上事件を知ってる人は「ネット廃人」ってことで決まりだね!
ドラえもんの作者、藤子・F・不二雄先生は、SF短編の名作を多数残していて、この「ミノタウロスの皿」もその一つ。
人間と家畜の立場が逆転した世界。食用として供される予定の少女・ミノアのセリフが圧巻。「ただ死ぬだけなんて……なんのために生まれてきたのか、わからないじゃないの。あたしたちの死は、そんなむだなもんじゃないわ。おおぜいの人の舌をたのしませるのよ。とくべつおいしかったら、永久に大祭史に名がのこるのよ。」
永井均の『マンガは哲学する』でも取り上げられている一節だ。私たちは、彼女を救うための、説得するための言葉を持っているのだろうか?
その他にも、可愛くて邪悪な「ヒョンヒョロ」とか、大人になった正ちゃん達が同窓会をする「劇画オバQ」とか、この文庫に収録されている作品は、なかなかの粒ぞろいです。
『KIDS!』(写真集) 絶版本なので、写真でご紹介。
海外の有名作家や俳優等の、子ども時代のポートレートを集めた小さな写真集。
個人的な一押しは、ユング少年(6歳)です。りりしい! 他にも、ナボコフやヘミングウェイ、ピカソにトロツキー、ダイアナ妃やジョン・トラボルタ等の子ども時代の写真、みんなすっごくかわゆいのです。
13日間で「名文」を書けるようになる方法 (朝日文庫)posted with amazlet at 15.10.12高橋源一郎
朝日新聞出版 (2012-04-06)
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一風変わった、というか、かなりヘンテコな文章教室だな、という印象。著者が大学で行っている「言語表現法講義」が元になっているようだ。
ここに引用されている文章は、短いながらどれも印象的。スーザン・ソンタグに荒川洋治、ハーヴェイ・ミルクやヴァーツラフ・ハヴェル(チェコの元大統領)の演説、どれもこれもかっこいい。ル・グィンの「左利きの卒業式祝辞」は、何度読み返したかわからない。数年前まではときどきTwitterに流れてきた、高橋源一郎氏による深夜の連続ツイートの原型は、ここにあったみたい(このブログの過去記事、このエントリやこちらのエントリを参照)。
とりわけ感銘を受けたのは、大塚英志が編集した『私たちが書く憲法全文』にインスパイアされた高橋氏が、学生に「憲法前文を書く」という課題を出す部分。学生さん達の書いた憲法前文もすごく面白いんだけど、それ以上に、その課題の根底にあるポリシーの部分に、深く共鳴してしまった。
人は、いきなり「公的」なことを語るべきではない。文章は、「私的」ななにかから、書き始められるべきである。きわめて個人的な出来事から出発した言葉こそが、遠くまで届くのだ――これは、私がブログに「公的」な問題について書く際、自分に課していることでもある。
この本には、バラク・オバマの名を一躍有名にした、2004年の民主党大会での演説も登場するのだけど。オバマはこの演説で、まず自分のルーツから語り始めているんだよね(参照→http://d.hatena.ne.jp/krhghs/20080421/p1)。 公のことばでありながら、個人的なことばでもある。私が惹かれる文章は、あるいは自分が書きたい文章は、そういうものだ。
ちょっと自慢になっちゃうけど、つい数日前、拍手コメントで、当ブログの黒バス事件のエントリを褒めてくださった方がいたんですね。そのコメントには、「何かを語るとき、(素人の分際で)大義や倫理に照らして語ったり、評論的に距離を置いた書き方をしがちだけど、でも本当は体験に裏打ちされた表現こそ説得力を持つし、かつ傾聴に値するのだと思う」という一節があって。もう本当にその通りっていうか、自分がめざしている表現を理解してくれる人もいるんだなーと、嬉しかったです。
・・・ということをね、語りたかったんですよねー本当は。時間が足りなくて、オフ会ではほとんど話せなかったけど。
数年前、初めて読んだ村上春樹作品。ハルキはずっと食わず嫌いだったけど、この本読んで、「あれ、ハルキってけっこういいじゃん?」って思ったのでした。
「新月の夜は、盲目のイルカのようにこっそりとしのびよってきた。」とかね、これが噂の春樹レトリックかーと。
そして読後に残された一抹の孤独と寂寥。これが村上春樹だというなら、私はけっこう好きかもしれない。そう感じた作品でした。
佐々木マキさんのイラストも、ファンタジー調で可愛いです。
ちなみにこの小説には複数の版があって、昨年出版された『図書館奇譚』は、もっとダークなイラストで、ホラーっぽい。
短めの小説であっという間に読めるので、ハルキ食わず嫌いの方にオススメです。
あと、エフェメリス(占星天文暦)も持って行って、参加者の皆様のホロスコープを作って占っちゃおう! と思っていたのですが……そこまでの時間は残されていなかったのです。残念。
というわけで、最近ロクに本のレビューも書いてなかったので、がんばって紹介を書いてみました。
オフ会に参加されなかった皆様にも、おすすめしたい本たちです。
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2015.10.11 Sunday 22:5010月10日土曜日の「お気に入りの本を紹介し合うオフ会」、無事終わりました!
とにかく初めてのオフ会なのでドキドキでしたが、風邪を引くこともなく当日を迎えられて一安心。
参加者は全部で5名、ゆっくりお話するのに丁度良い人数でした。
今回のオフ会のメイン、「お気に入りの本の紹介」については、参加者の皆様がたくさん本を持ってきてくださったおかげで、あっという間に時間が過ぎました。
皆様からご紹介のあった本について、ここに列記します。ブログ主が持って行った本については、次回、別エントリでご紹介する予定です。
以下、誰がどの本を紹介したかは秘密☆ってことで。
伝統芸能である「能」の世界を描いた漫画。緻密かつ美しい絵で、能の魅力がよく伝わる作品とのこと。花よりも花の如く (2) (花とゆめCOMICS)posted with amazlet at 15.10.10成田 美名子
白泉社
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過去に、このブログでもご紹介したことがある本。薬物・アルコール依存症の人だけではなく、様々な生きづらさを抱える人にとって不朽の名著。その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズ ケアをひらく)posted with amazlet at 15.10.10上岡 陽江 大嶋 栄子
医学書院
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「失楽園」で有名な渡辺淳一先生の男女論。
洋書です。ショートストーリーが収録されてます。赤い表紙の装丁が可愛らしい。Pieces for the Left Handposted with amazlet at 15.10.10J. Robert Lennon
Granta Books
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「バザールでござーる」で有名な佐藤雅彦氏が制作したCMを収録した本。その他にも「ポリンキー」等、懐かしのCMがいっぱい。
前者はアジア、後者はアメリカを巡るジャンキーな旅行記。世界各地でドラッグ中毒になるって、著者は一体どういう人なの?――と思ったら、アーティストだそうです。納得。
ご存じ美輪明宏氏の人生論。スピリチュアルなお話も、美輪さんが語ると、妙に腑に落ちるとか。
明石家さんまさんの番組に登場する、心理評論家の著書。ただし紹介者さんは、「2、3年前に読んだときはいいと思ったけど、今読み返したらとピンと来なかった」とおっしゃってました。そういうこともありますね。
装丁が素敵。カバーが透明なんです。紹介者さんはジャケ買いしたのだそうです。
『その後の不自由』と同じく、上岡陽江さんの本。この「よりみちパンセ」シリーズには、名著が多いとか。生きのびるための犯罪 (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ)posted with amazlet at 15.10.10上岡陽江+ダルク女性ハウス
イースト・プレス
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ここまででかなりの時間を消費してしまい、残りの本は、ざっと説明するだけで終わってしまいました。皆さん、本当にたくさんの本を持ってきてくださったので、時間が足りないくらいでしたね。
ご紹介のあった本のタイトルだけ挙げておきます。
塩野七生『想いの軌跡」
白洲次郎ほか『白洲次郎の流儀』
五木寛之『孤独の力』
山賊『やさぐれぱんだ』
妹尾河童『河童の手のうち幕の内』
『ムーンライダーズ詩集』
いやもう、本の紹介をしてるだけなのに、こんなに時間が過ぎるのが早いとは……予想外でした。
そんでもって、好きな本の紹介をちらっと聞くだけでも、その人の趣味や人となりが垣間見えてしまうあたり、なんともはや面白いものですねー。
その後、二次会の「名古屋めしを食べる会」では、味噌煮込みうどんを食べにいきました。
名古屋在住民は、滅多に「名古屋めし」なんて食べないので、本当に久しぶり。
濃厚味噌味とちょっと硬めのうどん、そうそうこれだよね!
参加してくださった皆様、本当にお疲れ様でした。
ブログを書いて6年ちょっと。いろいろありましたが、今回オフ会で、このブログを読んでくださった方々と実際にお会いできたことで、一つの節目となったように思います。
またいずれオフ会やりたいです。 次はいつ、どういう形でやるか、まったく決まってませんが……やっぱり本について話せる会がいいかなぁ。
今回参加してくださった方々にも、参加できなかった皆様にも、来ていただけるようなオフ会ができたらいいなあと思います。
次回は、私が紹介した本について書きます。
※続き→オフ会でブログ主が紹介した本 -
2015.10.06 Tuesday 23:11いよいよ今週末、オフ会です。
参加者の皆様には、無事メールが届いたようで一安心。
後は当日まで体調に気をつけて、皆さんと元気にお会いできますよう――とのんびり構えたいところなのですが。
実は、「お気に入りの本を紹介し合うオフ会」なのに、持っていく本が決まらないんです…っ!
普通の女性なら「オフ会に着ていく服がない!」と騒ぎ出すところかもしれませんが……ブログ主はそうじゃないんです。
服は、持ってるもので間に合わせばいいやと。
それよりも本ですよ。
当初は、超お気に入りの写真集を持って行く予定だったんですが、あまりにも大きくて重い本なので、断念。
その後、何冊か候補をピックアップしたのですが、全部持っていくとなると、ものすごい大荷物になることが判明したので、もう少し絞り込もうと考え中です。
『ふたりでできるもん』を持って行ったら、話が盛り上がるかしら?
・・・などと一瞬血迷いかけたものの、その場の空気が凍りついて収拾がつかなくなったら困る、と思い直し、止めておくことにしました。
もう少しまともな本を持って行くことにします。
でも実際のところ、「着ていく服」というのも、なかなかに悩ましいものです。
特に今の季節は、寒いのか暑いのかよくわからない気候だし。
なんだか遠足前の小学生みたいにそわそわ落ち着かないのですが、参加者及び読者の皆様におかれましては、生温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
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2015.10.01 Thursday 23:32
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