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2020.09.12 Saturday
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2018.01.28 Sunday 23:38☆前回までのあらすじ
再発癌の肝転移が大きくなり、腫瘍マーカーも上昇し続けている→治療法を変えなければ→承認されたばかりの、お値段高めの新薬使ってみる?
というわけで、昨年末から新薬の治療が始まりました。
副作用として、「骨髄抑制」がある(白血球が減少するとか)と聞いていたので、とにかく年末年始の病院が休みの間、風邪を引いたらどうしよう〜と気が気ではなかったのですが、無事に年が明けまして。
件の新薬の服用を始めて、体が重〜いような感じがでてきて、「おや? これは副作用かな?」と思いつつ、でもまあこれくらいなら耐えられるかな、と呑気に構えておりました。
ひとつ予想外だったのは、新薬は一度に二週間分しか処方できないとのことで、通院の回数が増えるの面倒だな、と。でも、これも仕方ない、と受け入れたんですが。
年明け初通院の日、血液検査をしたら、白血球と好中球の数値がずずーんと下がっていて、服薬二週間で、休止になりました……。
えっと、この新薬は、分子標的薬(のはず)で、「副作用はあるけど、抗がん剤ほどではない」と思い込んでいた、というか期待していたんですよ。
でも、ここまで骨髄抑制がキツいとは、思ってませんでした。
でもって、一週間後に血液検査をしても、まだ好中球の数値は回復していなくて(むしろ下がっていた)、さらに一週間後に血液検査して、なんとか回復。というわけで、薬は20%減量して、再開することになりました。これが先週までのあらすじ。
もうね、年明けから、毎週のように病院通いしていましたね。
化学療法室で、薬剤師さんとの面談の機会があったんだけれども、
私「あの〜、この薬、体格の良い欧米人基準で、日本人には強すぎるんじゃ…?」
薬剤師さん「そういえば、治験に参加した日本人のほとんどが減量になったと聞きました」
などというやり取りもあり。
私の通っている病院でも、この新薬を使い始めた患者さんは、副作用が強くて、薬を減量する人が多いらしい。
点滴の抗がん剤なら、体表面積あたりで量を調節するんだけど、飲み薬だと全員一律同じ量で、というのもおかしな話だよなー。ぶつぶつ。などと文句のひとつも言いたくなりましたよ。
元々この新薬は「QOLは良い」という話(をネットで見た)だったので、私も「使う価値はあるかな」と思っていたんですよ。
でも私の場合は、結構QOL下がってます。
というのも私には、アトピーという伏兵があったですよ。アトピー悪化&指先がひび割れて痛いのなんのって。ううう水仕事がつらい……。
たぶんこれ、薬の副作用だと思う。
アトピー関係なく、抗がん剤の副作用で「皮膚障害」は多いみたいだけど……なんといいますか、医師は、血液系の副作用(白血球の減少とか)については敏感だけど、皮膚障害はあまり取り合ってくれないというか……それくらい我慢しろってことでしょーか。
これで、薬の効き目がなかったら、とっとと止めればいいんですけど、ついさっき見つけたサイトには、「いくつかの分子標的薬は、皮膚障害が重篤であるほど、がん細胞への薬の効果も大きい…」などと書いてあり、たいへんビミョーな気持ちになりました。
癌に対する効果はあっても、副作用がしんどいのって、悩ましいです。
これが初回治療なら、治療に終わりがあるんだけど……エンドレスの治療ってつらいなあ。と、今になって初めて、リアルに実感しました。
もう本当にいよいよ「闘病…っ!!」って感じになってきましたね。
それでも、十四年前の初回治療で、アントラサイクリン系の抗がん剤やって全脱毛&ゲーゲー嘔吐した時に比べたら、まだマシなんだろうか。
今年は、チョコレート祭りには行けないだろうなあ。
ここ数年、毎年恒例の楽しみだったけど、白血球が減ってるのなら、人ごみで風邪やインフルエンザうつされるの怖いし。そもそも今、あんまりチョコレート食べたい気分じゃないし。
ケーキなら食べたい気分なんで、買ってきて食べるけど…!!
つくづく思うんだけど、がん患者に対するサポートって、昔に比べたらずいぶん整ってきていると感じます。化学療法室で、薬剤師さんにちゃんと薬の説明をしてもらえたのも、すごくありがたかったし(ついでに、これから先使う可能性のある薬のことまで質問しちゃいました)。
昔はなかったサポートが、今の時代にはある。とてもありがたい。
でもやっぱり、つらいものはつらい。
そういうものなんだな、闘病って。
副作用はできるだけ少なくて、癌に対する効果は大きい治療法があればいいんですけどね。
ともあれ、がんばれ私!!
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