2020.09.12 Saturday

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | - | - |
2018.05.31 Thursday 11:35
入院してました。といっても、一週間ほどで済んだのですが。
その間、ものすごい不安に襲われたり、今後のことを改めて考えたり、そういった諸々のことをブログに書いておきたいのは山々なのですが……それをするだけの時間と体力が追いつかない状況なので、少しずつ書いていきます。

前回のエントリに書いた通り、4月末から抗がん剤治療を始めたんです。
とりあえず1サイクルは無事に終え、「今週は休薬だ〜」と喜んだのもつかの間。
38度を超える高熱が出て、前もって処方してもらっておいた抗生剤を飲んでも熱は下がらず、病院に電話したら「今から受診して」と言われ、受診。そして血液検査の結果、感染症の数値が高く、そのまま入院することになりました。

これまでの入院は、「手術のための入院」で、前もってちゃんと準備をした上での入院だったのですが……今回は「受診して、そのまま入院」という流れだったので、入院グッズの準備もなく、それはそれで大変でした。

で、高熱の原因は——生えかけの親知らずでした。
片頬がパンパンに腫れて、喉も痛くなり、ほとんど物が食べられず……最初は、「もしかしておたふく風邪じゃないの?」と疑ったのですが。

いや、私はこれまで、虫歯になったことはあるけど、歯が原因で「頬が腫れて高熱が出る」レベルの痛みを味わったことはなかったんです。
親知らずは過去に、斜めに生えていた3本は抜いたのですが、1本だけ残ってたんですね。それでもこれまで大きなトラブルはなかったので、あまり気にしてはいなかったんです。

でも、よりによって抗がん剤治療中に、生まれて初めて親知らずのトラブルを経験することになろうとは……いや、抗がん剤で抵抗力が落ちているからこそのトラブルなんだろうけど。

本来なら、治療を始める前に、親知らずは抜歯しておくべきだったんだろうなあ。
ランマーク(骨転移の治療薬)の治療開始前に、「虫歯は治しておくように」と言われたので、かかりつけの歯科に行って「ランマーク」治療提示カードを見せた上でチェックしてもらったんだけど……親知らずのことは、何も言われなかったんですよね。親知らずのリスクについて、本当なら治療前に知っておきたかったです。

骨転移の治療&抗がん剤治療中の今、抜歯するとなると、ものすごいリスクがあるらしいので、怖くてできないですよね……。

入院中、抗生剤の点滴を受けながら、「熱はちゃんと下がるのかなあ。もうこんな思いするのは嫌だ〜。もう抗がん剤やめる! そこまでして長生きしたいわけじゃないよ」などと眠れない夜の病室のベッドで考えていたのですが。

乳腺外科の主治医には当然のごとく抗がん剤治療を勧められ、口腔外科の歯科医師には「歯のことが理由で化学療法をやめるというのはあり得ない」と言われ……。

熱も下がって一週間で退院できたので、再び抗がん剤治療を始めることになりました。
主治医は、退院の翌日に、はや次の抗がん剤のスケジュールを入れていたのですが……入院生活で疲れ果てて、まだ頰の違和感も消えていないので、お願いして一週間延ばしてもらいました。

入院生活をしてしみじみ感じたのは、「病院にいると病人になる」ということです。
点滴は朝夕の2時間だけだったけど、点滴の針は腕に刺したままであまり動かせず、日課だったストレッチやヨガのポーズができない。これはかなりのストレスでした。

一方で、食事はすごく助かりました。喉も頰も痛くて、おかゆとジュースくらいしか摂取できなかったんだけど……さすが病院の食事は違う。おそらく高齢者用の、細かく刻んだり、ペースト状にされた、噛まなくても食べられる食事があって、味も悪くない。
とにかく細かく刻んであるので、元の料理がなんなのか、見ただけではわからないものも多かったけど、「この黒っぽいもの、なんだろう?」と口に入れてみて、「あ、ひじきだ〜」と味でわかるのも、なかなか面白かったです。

看護師さんは皆とても親切だったし、決して居心地が悪いというわけではなかったんだけど……やっぱり病院は病院なんだよなあ。あまり眠れなかったし。空気が乾燥していたせいか、肌はガサガサになったし。テレビはあるけど、普段テレビを見る習慣のない私には退屈で、ベッドの周辺でウロウロしてるしかなかったし。病院で過ごすって、やっぱり結構なストレスです。

家にいて、読みたい本が手の届く場所に置いてあって、好きな音楽が聴けて、お風呂に入れて、ヨガもできて、家の近くを散歩したり、買い物にも行ける。
これができるとできないとじゃ、生活の質はずいぶん異なるんだよなあ。少なくとも私の場合は。

う〜ん、書き始めると長くなるな。
退院後、かかりつけの精神科クリニックに行って、精神科の主治医に一部始終を話したら、すごく驚かれて、その先生が口にしたひと言が、ずっと引っかかってるんだけど……この話はまたにします。






| ●月ノヒカリ● | 病気 | comments(3) | trackbacks(0) |
←新しい記事 1/1 pages 古い記事→
Search
Profile
Category
Recommend
Recommend
私の幸福論 (ちくま文庫)
私の幸福論 (ちくま文庫) (JUGEMレビュー »)
福田 恒存
たとえ不幸のうちにあっても、私たちが「幸福である」ために
Recommend
新版・小説道場〈4〉
新版・小説道場〈4〉 (JUGEMレビュー »)
中島 梓
わが人生の師。全4巻
Recommend
敗北からの創作
敗北からの創作 (JUGEMレビュー »)
明川 哲也
9・11テロ後「敗北」した私たちにできる「創作」とは?
Recent Comment
Recent Trackback
Links
Admin
Calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>
Latest Entry
Archive
【WEB拍手】
応援してくれる人、拍手ポチッと押してね↓↓↓
↓ブログ主に小銭を!
note 瑞木理央
https://note.com/waterfield5
(自作短歌置き場です)
Analytics
Sponsored links
Mobile
qrcode
無料ブログ作成サービス JUGEM